毎週火曜日1958分~2022

TOKYO MXにて放送中

コンフォートゾーンからの脱却(前編)
ソフトウェアカンパニーから日本No.1のクラウドベンダー

1946年、アメリカペンシルバニア大学で開発された初期のコンピュータENIAC。重さなんと20トン、真空管をスイッチとしてオン・オフすることで計算をしていたと聞きます。1950年頃になるとトランジスタが発明され、やがて多くのトランジスタを使った「回路」を小さなチップにまとめた集積回路、ICが登場します。これ以降、70年代、コンピュータの概念が根本的に変化。これまでの中央集中型の大型コンピュータからパソコンの時代に移っていきます。さらに80年代の終わりには、持ち運べるパソコンが登場。現在では、片手に収まるほどです。

コンピュータ発展の歴史とは、まさに高速かつ複雑な「演算処理能力」の民主化、高度なコンピューティングパワーが誰しもの一人ひとりの手に、いえモノにさえ行き渡る歴史だった言えます。

そしてIoT、ビッグデータ、AI、クラウド、VR、ブロックチェーン、量子コンピュータ・・・

そんなコンピュータ発展の歴史にソフトウェアの分野から革命的変化をもたらした、この世界的企業は「技術の民主化」の向こうにどんな未来を展望しているのでしょうか。そしてこのリーダーは何を思うのでしょうか。

今回の異才は
直近7月の決算では創業以来最高の約12兆円の売り上げを達成したマイクロソフト。
その日本法人で、従業員約2200名を抱える日本マイクロソフトのトップ

日本マイクロソフト株式会社 代表取締役社長
平野 哲也さんです。

ゲスト紹介

日本マイクロソフト株式会社
代表取締役 社長

平野 拓也(ひらの たくや)

1970年生まれ 北海道出身。米国ブリガムヤング大学卒業。
米国兼松、ハイペリオン日本法人社長を経て、2005年 日本マイクロソフトに入社。
その後法人向け営業・サービス部門などの役員を歴任。
2011年から2014年までマイクロソフトの中東欧地域において25か国を統括するゼネラルマネージャー、2014年日本に帰任後マーケティング&オペレーション担当の専務、副社長、2015年に社長就任。

今回の「花押」

今回の「花押」

© Calligrapher Nozomi Ichikawa

「守破離」

Success is a lousy teacher. It seduces smart people into thinking they can’t lose.
成功とはやっかいな教師だ。賢い人たちに「次は失敗できない」と考えさせてしまうからだ。

マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツ氏の言葉です。

まさに今のマイクロソフトは過去の成功、つまりコンフォートゾーンから抜け出し、失敗を恐れず、自らを再起動、創業期のベンチャースピリットを発揮する段階にあると言えるのかもしれません。

剣道や茶道などの修業における修行の段階を表す「守・破・離」という言葉があります。「守」、守る、は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」、破る、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」、離れる、は一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。平野さんには「守破離」という言葉を花押にしてお送りしたいと思います。