毎週火曜日1958分~2022

TOKYO MXにて放送中

アートとデザインをつなぐ挑戦
“不満足”から作り出す物語とデザインの力

特に企業経営、技術革新という文脈おいては、明確なゴールを設定して、そこに最短距離、最短時間、最小コストで到達する、つまり効率こそが重要です。効率とは投下する限りある資源を変数としたゴール達成までの算術であると言えます。

一方、劇的に変化を続ける市場や技術、社会の変化の中にあって、ゴールそのものが変動的で、不確実で、複雑で曖昧である時、「効率」という算術そのものが成立しづらくなっているとも言えます。

そこにはより柔軟で、クリエイティブな発想、人の感性や時代の要請を目に見える形としていち早く表現し、アジャイル、つまり俊敏に変化対応し続ける「デザイン的思考」が必要だと言われます。

効率的であること、クリエイティブであること
経済合理にかなっていること、感動を与えること

この、両立が難しいようにも思える、大きな命題にとりくみ、建築から商品まで多くのデザインを手がけ、世界中で多くの人々に驚きや感動を与え続けるデザイナーがいます。

今回の異才は
株式会社グラマラス 代表取締役社長であり、世界で活躍するデザイナー
森田 恭通さんです。

ゲスト紹介

GLAMOROUS co.,ltd.
代表 / デザイナー

森田 恭通(もりた やすみち)

1967年大阪生まれ。2001年の香港プロジェクトを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、カタール、パリなど海外へも活躍の場を広げ、インテリアに限らず、グラフィックやプロダクトといった幅広い創作活動を行なっている。2013年自身初の物件集「GLAMOROUS PHILOSOPHY NO.1」がパルコ出版より発売。2016年には全館に「クールジャパン」をコンセプトとする三越伊勢丹HDの新型店ISETAN The Japan Store Kuala Lumpurが完成した。
また、アーティストとしても積極的に活動しており、2015年より写真展「Porcelain Nude」をパリで継続して開催している。受賞歴多数。

今回の「花押」

今回の「花押」

© Calligrapher Nozomi Ichikawa

「物 語」

アートの力をデザインへ、デザインの力をアートへ

なにもない白いキャンパスにアートを描きだす、作者の内発的な表現欲求と技術への感動は、作者と鑑賞者の積極的な相関によって生まれた「物語」への共感と言えます。

一方、より多くの人に足を運んでほしい、より心地よく食事してほしい、気持ちよく効率的に仕事をしてほしい、そんな願いから、森田さんの元を訪れデザインを依頼するクライアントは、彼との対話、デザインという表現物を通じて、自分には見えなかった「物語」を手に入れます。

色や形だけでなく光や影、時に竹や瓦、金属でさえもストーリーテラーとして総動員され、やがて体験として描き出される物語の迫力に、クライアントさえも圧倒されます。

“あったらいいな、ないならば作ってしまえ、いや、ないものを作るのだ”

デザイナーとアーティストの間を絶え間なく行き来し、世界を飛び回る森田さんの独創への情熱と、紡ぎ出す新たな物語に期待が膨らみます。