毎週火曜日1958分~2022

TOKYO MXにて放送中

世界の感性に訴える広告
相思相愛を育む和魂洋才の表現者

日々テレビに流れるコマーシャル、雑誌、新聞の広告、自宅ポストのチラシ、スクランブル交差点にそびえ立つ巨大なデジタルサイネージ、スパイ映画の主人公が操る高級車、ソーシャルメディアにあふれかえる広告。

あるデジタルマーケティングの専門家によれば、現代人は、米国においては、一日で4000から10,000、日本においてはおよそ3000から5000の広告に触れるそうです。

広告代理店大手、電通の調べによれば、2017年の日本の総広告費は、全体でおよそ6兆4千億円。御覧頂いているとおり、インターネット広告費が、1兆5千億円とテレビ・メディアに迫る勢いです。(そのうちテレビ・メディア広告費は1兆9千億円、新聞、5千億円、雑誌2千億円、ラジオ1千300億円。 インターネット広告費が、1兆5千億円とテレビ・メディアに迫る勢いです。)

広告主、広告代理店は、ありとあらゆる方法で消費者の心をつかむ工夫を凝らし、消費者がレジに足を運び、或いはショッピングカート投入へのワンクリック、その瞬間までたくみに演出します。

人の多く集まる場所に設置された広告は、やがて人が集まる場所そのものを作り、それ自身がメディア、いえコンテンツへと変身をとげています。それだけではありません。そこに集う人々のプロフィールや行動をデータ化、分析し、より精度の高い広告をあなたの手のひらに届けるようになりました。

アドテクノロジー、人工知能、バーチャルリアリティー、こうした新たな技術の登場によって、「広告」という領域は、メディア、コンテンツ、テクノロジーをまたがる大きな業界、いえ新たな業界へと変化しつつあります。

広告は、もはや広告でなくなってしまった と言えるかもしれません。

今回の異才は
世界81カ国、289拠点で活動する広告・マーケティング会社のネットワークを有する
株式会社 アイアンドエス・ビービーディオー 上席執行役員
松井 薫さんです。

ゲスト紹介

株式会社I&S BBDO
上席執行役員 メディア担当

松井 薫(まつい かおる)

1985年マッキャンエリクソン博報堂(当時)入社、メディアプランニング/バイイングを中心に30年以上の豊富な経験と実績を保持。同社取締役、メディアブランズCEOを経て、2014年よりI&S BBDO。グローバルなメディアサービスに加え、メディアROI、デジタル関連、媒体取引に関する新サービス等次世代サービスの開発・展開に手腕を発揮。2011年にはSPIKES ASIA広告祭でメディア部門の審査員を務めるなど、国際的にもその手腕と実績が評価されている。

今回の「花押」

今回の「花押」

© Calligrapher Nozomi Ichikawa

「共 感」

モノからコトへ。コトから物語へ。物語から共感へ。

マーケティング、或いは広告の自動化が進む一方で、自動化ができない、テクノロジーにアウトソースできないスキルは我々、人間の共感力である気がします。

「早く広く告げる」という本来の広告の役割は終わったのかもしれません。今回の松井さんとの対話を通じて、顧客の感性に訴え、共感を促し、信頼という顧客とのきずな、相思相愛の関係を丁寧に作りあげるコミュニケーションこそが広告であるという学びを得ました。

松井さんには「共感」という言葉を花押にしてお送りしたいと思います。